永野教授の話の後、ひょうごラジオカレッジの三谷暁男学科主任が最後に次のようにまとめられました。
興味をもったのはマルチエージェントシミュレーションです。災害後の避難に関して、なんと数千通りもの被害を想定したシミュレーションから検証を行われました。避難を考えた場合、天井全体を補強するのではなく混雑が予想される出入り口や避難階段付近の天井の耐震性をアップすることがコストと効果の両面から有効である、と結論づけられたお話はとても説得力がありました。
また広い視野で全体を把握することが大切であるということもとても重要であると思いました。コップの話を思い出しました。上から見たとき、横から見たとき、斜めから見たとき全く違った形に見えますが、同じコップなのです。自分では正しいことを言っているつもりでも、違った角度でみるとまた別の面が見え、さらに正しいことが見えてきます。
永野先生がお話しされたように「トータルを考えてそれぞれの部分をみる」という方法はとても大切な事であると思います。シミュレーションの考え方、また様々な課題を一体的に捉えようとする考え方など、世界初と自負されている減災復興学の考え方はいろいろなフィールドや興味に置き換えて活かせる考え方です。私も今日からこれらの考え方を意識しながら生活していきたいと強く感じたお話でした。
ひょうごラジオカレッジについては、こちらからご覧ください。
放送内容はこちらから聞くことができます。
収録前風景とひょうごラジオカレッジ学長の加古隆司先生(写真右側)との記念写真(ラジオ関西スタジオにて)
(撮影:兵庫県立大学経営企画部経営戦略課 本郷絵梨香)
兵庫県立大学通信にも掲載されました。
2022年6月に永野教授がラジオ関西「水曜ききもん」に出演し、防災・減災について取り上げた際の記事を、こちらからご覧になれます。