兵庫県立大学

兵庫県立大学シミュレーション学研究科シミュレーション学専攻 永野研究室

メンバーMember

教員

教授  永野 康行

災害科学領域において、例えば地震による建物・都市災害から人命保護に役立つ安心・安全なまちづくりのための減災復興学を実践します。

教員

客員准教授  藤原 淳

教員

客員研究員  牛尾 好孝

教員

客員研究員  猿渡 智治

学生

シミュレーション学研究科
D3
阪口 正一

シミュレーション学研究科
D3
松田 吉弘

シミュレーション学研究科
D3
守谷 幸治

減災復興政策
研究科

M2
小谷 菜央

減災復興政策
研究科

M2
宮内 智香

永野研究室修了生の進路先

博士前期課程修了者
建築・建設系:川田工業(株)、(株)スペース、積水ハウス(株)(技術管理本部 技術業務部 設計品質推進室 構造計画G、R&D本部 リフォーム商品開発部 構造開発G)、(株)北條建築構造研究所、ポラスグループ、 山田克幸建築設計事務所、ユニオンシ ステム(株)、(株)フジタ、大和ハウス(株)(構造設計)、西宮市役所(建築職)、(株)大気社
その他:伊藤ハム(株)、NECソリューションイノベータ(株)、(株)モンスター・ラボ、三菱重工(株)、日本音響エンジニアリング(株)、テクノプロ・デザイン社、ソニーグローバルソリューションズ(株)
進学:兵庫県立大学大学院シミュレーション学研究科博士後期課程

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博士後期課程修了者
(株)オクジュー、(一般財団法人)省エネルギーセンター

先輩からのメッセージ

筒井 寛太
(2023年3月博士前期課程 修了)

私は両親から被災経験を教わって育ち、中高生の頃から建築と防災に関心を持ちました。そこで、建築と防災の教育が受けられる兵庫県立大学環境人間学部に進学しました。学部で建築と防災を学んでいく中で、都市や建築物の地震時安全性を探求したいと考え、永野研究室への進学を志しました。修士論文では、「建築物の地震時挙動を示す要因を考慮した都市規模の地震時安全性評価」を行う事を目指しました。永野研究室の活動では、防災科学技術研究所や大手ゼネコンなど、様々な専門家の方々と協業して研究活動ができます。また、ゼミ生は少人数のため、研究の相談のみならず、就職活動の相談など、手厚くサポートして頂けます。私自身は、永野研究室で活動した2年間を通じて、シミュレーションや建築構造に関する知識はもちろんの事、主体性や協調性を磨くことが出来たと自負しています。

(情報科学研究科 修了生)

先輩からのメッセージ

本田 理奈
(2022年3月博士前期課程 修了)

私は学部では建築学を専攻し、卒業論文では前川國男による公会堂建築の設計手法について研究しました。環境人間学部で建築学を学んでいく中で、建築の中でも基盤となる建築構造に興味を持ち、建築構造が地震等の災害時にどのような手法で防災に貢献できるのか研究したいと思い、シミュレーション学研究科へ進学しました。シミュレーション学研究科ではより先進的な研究について取り組むことができ、現在では想定南海地震の地震波による建物一棟ごとの被害予測と構造種別や築年数を重ね合わせた防災マップを作成し、想定南海地震における被害想定をし、ハザードマップの作成につながるような研究を行っています。研究活動も少人数で行われる為、十分なサポートの中研究を行うことができています。

(情報科学研究科HPより)

先輩からのメッセージ

吉岡 幹広
(2020年3月博士前期課程 修了)

大学院では様々な知識、考え方が学べます。ただ、就職してからもそれらを生かすためには、積極的に取り組むことが必要です。また、その意欲に対して応えてくれる環境も重要です。本研究室は、研究は勿論のこと、研究室の内外を問わず、様々な方々と交流することで、自身の幅を広げることができる環境です。私は学部が機械で、建築とは異なる分野から本研究室に所属し、さらに就職では情報系の分野へ進みましたが、実りある二年間を過ごせたと感じています。学部で悩んでいる方は、可能性を広げるためにも、分野を問わず門戸を叩いてみるのもよいでしょう。所属されている方は、一つでも多くのことが身になることを願っています。最後にこの場を借りて、関わってくださった方に厚く御礼申し上げます。

 

(シミュレーション学研究科 修了生)

先輩からのメッセージ

白井 茉似那
(2019年3月博士前期課程 修了)

私は学部で建築学を専攻し、卒業論文では丹下健三の庁舎建築について研究していました。意匠設計について学ぶ中、建築の構造的な分野についても興味を持ちました。その中でも発生が予測されている大地震時の建物挙動について、建物1棟ではなく都市全体での安全性をシミュレーションによって検討したいと考え、環境人間学部から進学しました。今は神戸市の南海トラフ地震による木造建築物の築年別の建物被害予測と人口分布を重ね合わせた新しい防災マップを作成する研究を進めています。シミュレーション学研究科に入学して様々な分野の先生や友人と学校生活を送ることで新たな角度で物事を考えられるようになりました。授業や研究活動は少人数で行われるため先生からのサポートも充実しています。また自分のペースで研究に打ち込むことができています。

(2018年度 シミュレーション学研究科パンフレットより)

先輩からのメッセージ

増田 幸枝
(2018年3月博士前期課程 修了)

私は学部では建築学を専攻し、都市防災について研究していました。大規模地震が発生した時に都市全体がどのような変化をするのか、実際に地盤を揺らして検証することは出来ません。しかしシミュレーションによってそのような実現不可能な実験を可能とし研究の幅を広げてくれます。その点に魅力を感じ、他大学からシミュレーション学研究科に進学しました。

私は阪神大震災を経験し現在も神戸市に残る建物を対象とした南海トラフ地震における建物被害予測をし、それを基に建物被害注意度マップを作成する研究を実施しました。この研究は神戸市水上消防署「平成28年度安全安心まちづくり助成金」に採択され、高い評価を受けました。設備が充実していて先生からのバックアップも手厚いので安心して研究を進めることができました。

(2017年度 シミュレーション学研究科パンフレットより)

先輩からのメッセージ

林 真由美
(2013年3月修士課程 修了)

大学院で学んだ”やり遂げる力”と”挑戦する力”が就職してから活かされています。本研究科を選んだ理由は2つです。新しい挑戦をしたかったから、そして色々な専門分野の先生がいらっしゃるので、私自身、様々な角度から研究できると思ったからです。修士論文では、CAVE(没入型立体視表示システム)を使い、街並みを立体的に再現しCG映像を表示する手法を用い実験を行いました。私が勤めている㈱スペースでは、商空間創造のプロフェッショナルとして、打ち合わせから引き渡しまでを一貫して担当します。現場で困難な事が起きた時には、いかに自分の力で解決していくかが大事です。大学院で専門的な知識も学びながら、課題に対して向き合い、自分なりの答えを導き出したことが、就職してからも生かされています。本研究科の特性である、色々な専門分野の先生がいる充実したサポート体制をフル活用し、新しいことに挑戦していって欲しいと思います。

(2017年度 シミュレーション学研究科パンフレットより)

教員略歴

学歴

  • 1990. 3 大阪大学工学部建築工学科 卒業
  • 1992. 3 大阪大学大学院工学研究科建築工学専攻修士 課程 修了
  • 2003. 7 京都大学大学院工学研究科建築学専攻博士後 期課程 修了

専門分野

  • 建築構造学、耐震工学

受賞学術賞

  • 2001.12 第48回青年技術者顕彰

職歴

  • 1992. 4~2005. 3 株式会社竹中工務店
  • 2005. 4~2011. 3 福井工業大学工学部・助教授(2007.4~准教授)
  • 2011. 4~ 兵庫県立大学大学院シミュレーション学研究科・教授(現在に至る)
  • 2013. 7~ 兵庫県立大学大学院シミュレーション学研究科・研究科長補佐(~2019.3)
  • 2014. 4~ 兵庫県立大学 計算科学連携センター・副センター長(~2019.3)
  • 2015. 6~2017. 3 理化学研究所 計算科学研究機構研究部門 総合防災・減災研究ユニット・客員研究員
  • 2017. 4~2018. 3 理化学研究所 計算科学研究機構研究部門 総合防災・減災研究ユニット・客員主管研究員
  • 2018. 4~ 理化学研究所 計算科学研究センター 総合防災・減災研究チーム・客員主管研究員(~2024.3 予定)
  • 2019. 4~ 兵庫県立大学大学院シミュレーション学研究科・研究科長(~2022.3)
  • 2019. 4~ 兵庫県立大学 計算科学連携センター・センター長(~2021.3)
  • 2021. 4~ 兵庫県立大学大学院応用情報科学研究科・研究科長(~2022.3)
  • 2021. 4~ 兵庫県立大学 データ計算科学連携センター・センター長(~2022.3)
  • 2021. 4~ 兵庫県立大学大学院情報科学研究科・教授(~2022.3)
  • 2021. 4~ 兵庫県立大学大学院情報科学研究科・副研究科長(~2022.3)
  • 2021. 11~ 兵庫県立大学大学院減災復興政策研究科・教授(~現在に至る)
  • 2022. 4~ 兵庫県立大学大学院減災復興政策研究科・研究科長(~現在に至る)

社会活動の実績(審議会等の委員等)

  • 2001. 4~2005. 3 日本建築学会 構造設計システムの数理化小委員会 委員
  • 2007. 6~2011. 3 日本建築学会 北陸支部災害連絡部会 委員
  • 2009. 7~2011. 3 日本建築学会 北陸支部奨励研究審査委員
  • 2013. 4~2017. 3 日本建築学会 期限付き建築物構造性能小委員会 委員
  • 2015. 3~ 関西地震観測研究協議会 正会員
  • (2016.8~幹事)2015. 4~ 兵庫県建築構造技術研究会 会員
  • 2015. 7~2018. 3 姫路城ガイドツール企画委員会 企画委員
  • 2015.10~ 公益社団法人兵庫県建築士会建築物耐震判 定委員会 委員
  • 2016. 6~ 国立研究開発法人 防災科学技術研究所 数値震動台研究開発分科会委員
  • 2017. 4~ 日本建築学会 期限付き建築物設計法小委員会 委員
  • 2017. 4~ 日本建築学会 構造最適化と設計小委員会委員
  • 2018. 1~2018. 3 兵庫県立工業技術センター学術連携研究員(技術開発指導員)

研究業績(特許等)

  • 2000. 5 仮設上屋(登録済)
  • 2004. 9 建物振動制御構造(出願または審査請求中)
  • 2004.12 延焼防止建物(出願または審査請求中)
  • 2006. 3 建物基礎構造(登録済)
  • 2017.12 組立式階段 (出願または審査請求中)
  • 2021. 8.11(登録日)母屋補強を兼ねる天井吊ボルト懸吊金具(登録済)

他大学,民間等との共同研究等の実績

  • 2007. 4~2008. 3 転がり支承型床免震装置の実験
  • 2007. 4~2009. 3 浮遊構造体の洋上接合法に関する接合プロセス最適化の調査研究
  • 2008. 4~2009. 3鉄骨建物基礎のSRC構造化
  • 2008. 4~2009. 3 転がり支承型床免震装置の小型振動実験
  • 2009. 4~2010. 3 木質材料による住宅用可動式耐震壁の開発
  • 2009. 4~2010. 3 耐震天井の静的実験
  • 2010. 4~2011. 3 柱脚の回転剛性を考慮した鋼構造物の構造設計
  • 2011. 9~2012. 3 想定大規模地震後の応急仮設住宅需要予測のためのシミュレーション
  • 2014. 6~2015. 3 耐震天井振動実験および大地震時の振動シミュレーション研究
  • 2014.11~2015. 2 兵庫県内における耐震性の不足する建物抽出およびその耐震性の確保に関する調査研究
  • 2015. 4~2018. 3 軽量・高剛性な新耐震システム天井に対する基礎研究
  • 2015.10~2016. 6 住宅用オリジナル鋼製階段の開発事業における構造解析
  • 2018. 4~ 超軽量なシステム天井に対する基礎研究