兵庫県立大学

兵庫県立大学シミュレーション学研究科シミュレーション学専攻 永野研究室

永野教授は日本建築学会主催の「期限付き建築物設計指針」改定講習会(会場:建築会館ホール)に現地参加しました。

主旨(改定講習会の案内より一部転載)
 期限付き建築物とは、仮設建築物と恒久建築物の間にある仕切りを取り払い、両者を統一することが可能な設計思想上の概念で、一定の使用期間および使用条件を設定して使用する建築物です。
 使用条件には、期限付き建築物の計画から期限到達後に原則解体し撤去後までを一貫して扱うこと、期限付き建築物にかかわる者の責務を明確にすること、第三者にも必要な情報を示すことの3つがあります。使用条件を設定し遵守することにより、合理的に恒久建築物と同等の安全性を確保した上で、経済的な設計の実現や、新しい技術的チャレンジの場としての利用が可能となり、期限到達後の部材リユースも考慮することで地球環境の保全にも貢献できます。
 このような期限付き建築物の、実用的な構造設計法を目指すため、第2版では、第1版で定性的に示した、適用設計ルートを分ける建物規模の範囲および、設計荷重を決めるための安全係数について定量化し、さらに、相応しい仕様規定を追加しました。
 本書は、構造設計に関する内容が主となっていますが、概念は建築設計全般にかかわるものです。そのため、講習会では、始めに、期限付き建築物の全般を紹介し、その後、改訂の主要なポイントを解説し、最後に設計例を示します。

 
永野教授は以下のパートの執筆を共同担当しました。
 3.3節 設計荷重
 5.1節 解体・撤去の原則
 5.2節 期限の延長・更新の可能性
 付2  設計例
 
日本建築学会の建築書店より購入できます。
https://www.aij.or.jp/books/productId/702988/
 
(参考)【電子書籍】期限付き建築物設計指針(2013)[英語抄訳版]
https://www.aij.or.jp/books/all/productId/683706/